Monthly Archives: 12月 2014

スピンギア福袋

タイトルの通り、スピンギアさんでも年末恒例の福袋が企画されています!
年を重ねるごとに当たり外れという概念は薄まり、どれを買ってもおトクとしか思えない内容になってきています。

個人的に、福袋はあまり買いません。
内容がわかるものなら買うという感じです。
そんな中、スピンギアの福袋は内容がある程度把握できるし、ユーザに満足してもらおうとしている気概が感じられます。

というわけで、どれか買ってみようかなとスピンギアの福袋ページを閲覧。

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おー、どれも魅力的。
DC48箱いっちゃおうかな……!
その下にも様々な福袋。

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ダンカン箱も気になるし邪夢箱も高まr……








ん?

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んんん???!

と、ワザとらしい流れで『りゃま箱』の紹介です。
Twitterにて『#若者の福袋離れ』というハッシュタグでTAKAさんが募集していた福袋の内容についてのアイディア。
そこで何となく『リャマヨーが入っている福袋』とツイートしたところ、まさかの採用。
あれよあれよと進行し、上記画像の状態です。

ヨーヨースタジオリャマが創立されて間もない時から、TAKAさんには個人的にうちのヨーヨーを頻繁に買っていただいてました。
そのお礼というのもあって、このたび福袋のために原価割れのお祭り価格で思い切って放出。
ただでさえお得なのに、チャイナバイメタルが2個同梱という贅を極めた内容になっています。
しかも封入されているマキアートは福袋限定のハーフカラー。
把握している限りではハーフカラーマキアートは今回の福袋に入っている分だけ。

数量は大変少ないですが、ぜひ他の福袋と共にご検討いただければ嬉しいです。

というわけで、2014年もヨーヨースタジオリャマをお引き立ていただき誠にありがとうございました。
2015年も、変わらぬご愛顧を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
それではスピナーの皆様、良いお年を!

オタンクレール再販をお待ちの皆さまへ大事なお知らせ

とその前に、突然ですが前回の更新と同じく津軽塗のお話です。
数多ある津軽塗の中でも特に気に入っているものの一つに、「紋紗塗」という塗り技法があります。
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紋はツヤのある箇所を、紗は塗料に含まれる炭の材料であるもみ殻を指します。
紗の部分はザラついていて、紋との差が面白いです。
ベースとなる製品の大きさや好みにもよりますが、微粒子とも呼べる程に細かい炭の粉を漆の上に幾重にも積層、さらに紋とする箇所のみ更に厚くし、紋の箇所のみを丁寧に、慎重に研いでいきます。
唐塗りや錦塗りのような派手さはなく、落ち着いた魅力があります。

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さて、ここから大事なお知らせです。
オタンクレールの再販についてですが、

ごめんなさい当分ありません。

……たかが金リムされど金リム。
パーツ数が多いのもあり、また極々小規模運営のために、おいそれと再生産の流れにならない状況です。
お待ちくださっていた皆さんには大変申し訳なく思っております。

その代わりに、こちらをご案内させていただきます。







au teint noir
au teint noir
au teint noir

直径:57mm
幅:38mm
重量:67g
ボディ:デルリン(POM)
リム:ステンレス(SUS303)
スペーサー:超々ジュラルミン(A7075)
アクセルセット:超々ジュラルミン(A7075)
ベアリング:YYR製DSベアリングCサイズ
レスポンス:リングサイズ

オタンクレールは仏語で「色白」。
今回は黒デルリンを採用したので、機種名は「オタンノワール」になります。
オタンクレールから一転して収縮色を身にまとい、マッシブなシルエットを手に入れたオタンの双子の弟分。

そして、ノワールはただボディが黒デルリン(POM)になっただけではありません。
上の画像で既にお気づきの事とは思いますが、オタンノワールのアクセルセットに『紋紗塗』を施しました。

au teint noir

「紗」はしっかりと残しつつも、全体的にツヤをしっかりと出し、黒デルリンのマット感の中に映えるようにしてもらいました。
さらにツヤを出すことで汚れが付きにくくなるというメリットも。
一見では黒デルリンに黒アルマイトという出で立ちながら、注視すると日本の伝統工芸を支える職人の技術が渋く光るアイテムに。

今回、このオタンノワールへの津軽塗を請けてくれた職人は漆工房「桜」の今さん。
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技術の高さは、国から直々に幾度となく寺社仏閣の修復を頼まれているという実績からも伺えます。
伝統工芸を後世に伝えるために率先して研修の場を設けたり、東京やEU圏で津軽塗のギャラリーを開いたりと、多忙なご様子。

そんな中でノワールについて快諾してくれたのは、ヨーヨースタジオリャマが「青森県は津軽地方が保有する技術のみで製作するとこだわっている」点と、「ヨーヨーを通して県の伝統工芸を広めたいと考えている」点の、この二点について賛同してくれたから。

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漆材がひしめく工房で、黙々と磨きを繰り返す

金属への漆の食いつきは、木材に比べると決して良いとはいえません。
そこで、アクセルセットにあらかじめサンドブラストを施工。
さらに、ベースとなる漆を塗った後に焼付け処理も加え、より強靭な塗膜形成を実現しています。

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紋紗塗は「紗」に研磨剤が入り込んでしまうため素手で、特殊な技術を以って磨きます

ヨーヨー切削に1ヶ月、そこから津軽塗に1ヶ月半を有し、個人的にもこれまでの作品に比肩するほど思い入れ深いものとなりました。
年明け1月4日に販売を開始する予定となっております。
詳細な日時はTwitterで告知しますので、時折確認していただければ幸いです!

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「あ、オッケー?ふぅ~キメ顔疲れるよ~(笑)」

津軽塗という漆塗り技法のお話

ヨーヨースタジオリャマのお膝元、青森県弘前市。
その弘前市も含まれる津軽地方が有する伝統工芸に、「津軽塗」があります。
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津軽塗(つがるぬり)は青森県弘前市を中心に製作販売される青森県を代表する伝統的工芸品です。
縄文遺跡からも出土する漆器に見られるように、人類が文明を築いて以来、最も長く利用してきた 植物性原料のひとつにあげられるのが「漆」です。
漆器は、日本人の暮らしに欠かすことのできない、大切な日用品であり、芸術品なのです。
現代まで伝わっているのは唐塗/七々子塗/紋紗塗/錦塗の四技法です。” 
(引用元:青森県漆器協同組合連合会ホームページ)

この津軽塗、別名「馬鹿塗り」とも呼ばれています。
この場合の馬鹿は蔑称ではなく、「馬鹿丁寧」の馬鹿。
全工程に少なくとも1ヶ月、長いものでは半年近くかけて仕上げていきます。
詳しくは引用元を参照してもらえればわかっていただけると思いますが、簡単に説明すると、
下地処理を施し、漆を塗り重ね、乾かし、研ぐ。この作業工程になります。
この時に、同色の漆を重ねるのではなく、様々な色の漆を様々な模様になるように塗り重ねます。
模様によっては塗りと研ぎを何度も繰り返すものも。

お箸やお椀、料理を運ぶ盆などの木製品に施されているのは小さい頃から見てきました。
ガラスや金属にも塗れるようになったのは、割と最近から。
更に、青色の塗料も開発され、三原色が揃い、カラバリについてもなんでもござれになったようです。
伝統工芸も日々進化していっているようです。

そして、flickrやInstagramには既にアップしていましたが、マキアートにも津軽塗をしてもらいました。
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基本の塗りは冒頭のお椀と同じ唐塗り。
それをステンレスリムの外周部に。
円形かつ傾きがあり、さらに端に丸みを帯びているという、加工するにはとても難しい箇所のはずですが、とても綺麗に仕上がっており、職人の力量が伺えます。
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色の選択はボディとのバランスを考え、ベースに紫、そして緑と朱鷺(トキ)、アクセントとしてほんの僅かに黄と薄桃、そして黒で引き締め。

ヨーヨースタジオリャマと、日本屈指の伝統工芸とのミックス。
以前から実現したいと思っていたものがついに形となり、大変嬉しい限りです。
flickrでの閲覧数やお気に入りの数も予想外に伸びており、海外からの注目度も非常に高い様子。
ヨーヨーとしてだけでなく、ひとつの工業製品としても好評をいただいており、予想以上の反響となっています。

今回のマキアートへの津軽塗は試作の上に加工難度も高かったために、販売できる価格帯には残念ながらできませんでした。
ですが、何とか津軽塗したヨーヨーを皆さんにも触れてもらいたいという気持ちに職人さんも応えてくれ、2014年内に別の形で販売できそうです。
徐々に準備を進めています。お楽しみに!