Category Archives: 未分類

振りやすいヨーヨーってなんだろう?

「振りやすいストリングヨーヨーの条件は?」

そう聞かれたら、皆さんはどう答えますか?
おそらく、55前後の直径に42mmあたりの幅、重量は65g付近。
そしてベアリングはCサイズ。
こう回答される方が多いのではないでしょうか。

時は遡って2008年あたりに確立された(と個人的には思っている)フルサイズと呼ばれるこの黄金比は、瞬く間にデファクトスタンダードに。
2010年以降、市場には振りやすいヨーヨーが溢れ、バイメタルでその勢いは更に加速。
過渡期の特徴よろしく、上の仕様から大きく逸脱したものは徐々に陰を潜め、新規製品として見かける機会は極々稀に。

見かけなくなった特徴の一つとしてアンダーサイズがあります。
直径で52mmより小さい大きさ。
ストリングや指の間を通しやすいと、以前は一定のシェアを得ていました。
しかし今ではそれらのメリットよりも、回転力が低下するデメリットが重要視されるように。
他メーカーからリリースされなくなってしまいました。

でも、最近になってアンダーが少しずつ市民権を得だした雰囲気を感じています。
一極化が生んだ揺り戻しの波でしょう。

2013年。
この時には既に、アンダーサイズは過去の規格になっていたはず。
そんな中、リャマからリリースした『イェーガー』。
アンダーサイズのバイメタル、そしてベアリングはDサイズ。
リムの入れ方も特殊。
どこのメーカーも作ってくれず、これからも作ってくれなそうな、そしてリャマだけが作れちゃうから作ってしまう仕様。

前置きが長くなりましたが、そんなイェーガーの第3世代が満を持して登場です!

イェーガーさん!


直径:49mm
幅:39mm
重量:62.5g
ベアリング:Dサイズ
レスポンス:スモール

アンダーサイズではそうそうない軽快なフィーリングと、それに相反する力強い回転力。
真鍮リムと、Dサイズの恩恵の賜物。
過去の図面をただ単に引っ張り出してきただけではなく、今の使われ方やストリングに合わせてきちんと調整も行いました。

初代イェーガーでも話題にしてもらいましたが、イェーガーといえば何と言ってもこのリム。
ボディの『溝』に真鍮を埋め込んでいる、アンダーサイズだからこそ活きる構造。
リャマの加工担当が誇る謎技術により実現。
僕自身も、設計はしておきながらどう装着されているか教えてもらっていません。
謎というか、神秘。
岩木山神社でお百度参りとか恐山でご祈祷とか、そういう類いなんだと思います。

そして、ガンメタルリムver.も生産(画像左、右は真鍮)。
大砲の銃身に用いられていたからガンメタル。
日本では『砲金』と呼称。
真鍮と比べると銅の色合いが強く、少し赤みがかって見え、表面には真鍮にない独特な模様が。
あと、真鍮よりほんのちょっとだけ比重が大きいから重く仕上がっています。
イェーガーさん!では1個だけ生産してみました。

何を以てして振りやすいと言われるのか。
振りやすいの定義は、ユーザー個々人やヨーヨーごとに違うはず。
提示された情報を杓子定規に受け取るだけではなく、新たな価値観を模索してみるのもまた一興ではないでしょうか。

イェーガーさん!は、19日20時から、ヨーヨースタジオリャマオフィシャルオンラインストアにて発売開始です。

スピンギア福袋

タイトルの通り、スピンギアさんでも年末恒例の福袋が企画されています!
年を重ねるごとに当たり外れという概念は薄まり、どれを買ってもおトクとしか思えない内容になってきています。

個人的に、福袋はあまり買いません。
内容がわかるものなら買うという感じです。
そんな中、スピンギアの福袋は内容がある程度把握できるし、ユーザに満足してもらおうとしている気概が感じられます。

というわけで、どれか買ってみようかなとスピンギアの福袋ページを閲覧。

IMG_0018.PNG

おー、どれも魅力的。
DC48箱いっちゃおうかな……!
その下にも様々な福袋。

IMG_0019.PNG

ダンカン箱も気になるし邪夢箱も高まr……








ん?

IMG_0020.PNG








んんん???!

と、ワザとらしい流れで『りゃま箱』の紹介です。
Twitterにて『#若者の福袋離れ』というハッシュタグでTAKAさんが募集していた福袋の内容についてのアイディア。
そこで何となく『リャマヨーが入っている福袋』とツイートしたところ、まさかの採用。
あれよあれよと進行し、上記画像の状態です。

ヨーヨースタジオリャマが創立されて間もない時から、TAKAさんには個人的にうちのヨーヨーを頻繁に買っていただいてました。
そのお礼というのもあって、このたび福袋のために原価割れのお祭り価格で思い切って放出。
ただでさえお得なのに、チャイナバイメタルが2個同梱という贅を極めた内容になっています。
しかも封入されているマキアートは福袋限定のハーフカラー。
把握している限りではハーフカラーマキアートは今回の福袋に入っている分だけ。

数量は大変少ないですが、ぜひ他の福袋と共にご検討いただければ嬉しいです。

というわけで、2014年もヨーヨースタジオリャマをお引き立ていただき誠にありがとうございました。
2015年も、変わらぬご愛顧を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
それではスピナーの皆様、良いお年を!

イェーガー回想録

8895584150_1e88889c9a_c

こちらで既に紹介しております、「イェーガー」。
もうちょっと詳しく、製作背景などについて書いてみようと思います。

まずはイェーガーの最たる特徴である、埋め込み真鍮リム。
外観上の独自性だけでなく、操作感の向上にも寄与しています。
考え方としては、CLYWのダブルリムと似たものがあります。(ありますよね?)

jager

リムに掘った溝にただ圧入するだけでは空気の逃げ場が無いので、当初は埋め込みでなく本体に真鍮リムを圧入し、次に真鍮リムの内側にジュラルミンリムを圧入するという3ピース構造の予定でした。
しかし。

加工担当「精度が低下するのはイヤだから2ピースでいいよ。」
俺 「(いやいや、圧入の端面が出ないだろ……)じゃあ真鍮リムのサイズを小さくして空気の逃げ場を作るようにします?」
加 「外観が悪くなるし小細工いらん。任せとけ。」

そんなこんなで、まさか実現させてしまうとは。
ある方の話では、超々ジュラルミンに真鍮を圧入しているのはメタルチェイサーだけとか。
それだけ困難な技術が要求されるものを、更にハードルが上げつつも精度を保持しつつ加工してしまうんだから、身内ながら脱帽モノ。
外観のためのリムで、実は1mmくらいしか圧入されていないなんて事はもちろんありません。

itou7-mp

ストリングスがヒットする箇所はエッジから直線の連続で擬似的にインバースラウンドに。
そこからはコロナやハートランドでお馴染みの特殊旋盤での加工をメタルで初採用し、ラウンドを構成。
アンダーサイズかつ軽めながらも、真鍮リムとDサイズがきちんと仕事をしてくれています。

受注生産であるにも関わらず予想を上回るご注文をいただき、現在2ndロット製作に向けて進行中です。
構造が構造だけに、大量生産はまず不可能。加工にも相当な時間を要します。
ご注文を下さった方々には大変申し訳ございませんが、今しばらくお待ちくださるよう宜しくお願い致します。