津軽塗という漆塗り技法のお話

ヨーヨースタジオリャマのお膝元、青森県弘前市。
その弘前市も含まれる津軽地方が有する伝統工芸に、「津軽塗」があります。
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津軽塗(つがるぬり)は青森県弘前市を中心に製作販売される青森県を代表する伝統的工芸品です。
縄文遺跡からも出土する漆器に見られるように、人類が文明を築いて以来、最も長く利用してきた 植物性原料のひとつにあげられるのが「漆」です。
漆器は、日本人の暮らしに欠かすことのできない、大切な日用品であり、芸術品なのです。
現代まで伝わっているのは唐塗/七々子塗/紋紗塗/錦塗の四技法です。” 
(引用元:青森県漆器協同組合連合会ホームページ)

この津軽塗、別名「馬鹿塗り」とも呼ばれています。
この場合の馬鹿は蔑称ではなく、「馬鹿丁寧」の馬鹿。
全工程に少なくとも1ヶ月、長いものでは半年近くかけて仕上げていきます。
詳しくは引用元を参照してもらえればわかっていただけると思いますが、簡単に説明すると、
下地処理を施し、漆を塗り重ね、乾かし、研ぐ。この作業工程になります。
この時に、同色の漆を重ねるのではなく、様々な色の漆を様々な模様になるように塗り重ねます。
模様によっては塗りと研ぎを何度も繰り返すものも。

お箸やお椀、料理を運ぶ盆などの木製品に施されているのは小さい頃から見てきました。
ガラスや金属にも塗れるようになったのは、割と最近から。
更に、青色の塗料も開発され、三原色が揃い、カラバリについてもなんでもござれになったようです。
伝統工芸も日々進化していっているようです。

そして、flickrやInstagramには既にアップしていましたが、マキアートにも津軽塗をしてもらいました。
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基本の塗りは冒頭のお椀と同じ唐塗り。
それをステンレスリムの外周部に。
円形かつ傾きがあり、さらに端に丸みを帯びているという、加工するにはとても難しい箇所のはずですが、とても綺麗に仕上がっており、職人の力量が伺えます。
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色の選択はボディとのバランスを考え、ベースに紫、そして緑と朱鷺(トキ)、アクセントとしてほんの僅かに黄と薄桃、そして黒で引き締め。

ヨーヨースタジオリャマと、日本屈指の伝統工芸とのミックス。
以前から実現したいと思っていたものがついに形となり、大変嬉しい限りです。
flickrでの閲覧数やお気に入りの数も予想外に伸びており、海外からの注目度も非常に高い様子。
ヨーヨーとしてだけでなく、ひとつの工業製品としても好評をいただいており、予想以上の反響となっています。

今回のマキアートへの津軽塗は試作の上に加工難度も高かったために、販売できる価格帯には残念ながらできませんでした。
ですが、何とか津軽塗したヨーヨーを皆さんにも触れてもらいたいという気持ちに職人さんも応えてくれ、2014年内に別の形で販売できそうです。
徐々に準備を進めています。お楽しみに!