シェフの気まぐれパスタ

この場合の『気まぐれ』は、ありあわせの材料を使って美味しく仕上げたという意味だと思ってますが、合ってますか?
製作サイドの個々のレベルに準拠するので必ずしも万人の口に合うものになるかはわかりませんが、
その日の仕入れ状況に合わせて提供できるものに昇華させる技術または応用力は見習いたいものです。

さて、ヨーヨースタジオリャマの場合はシェフではなく加工担当。
今でこそ外注でNC自動旋盤を使った製品を作っていますが、リャマと名乗っていなかった初期からヨーヨーの製作は加工担当が手動の普通旋盤を駆使して全てを担っています。
ジュブナイルコロナビーストヘッジホッグハートランドジャパニーズペッパー(タイニーチップ)イェーガーディスクリート等、ラインナップしている機種はほぼ加工担当の仕事です。

量産する際は50cmもしくは1mの丸棒から切り出していくんですが、最後は必ず『端材』ができます。
設計に対して微妙に狭かったり、微妙に広かったり。
そんな端材は大抵の場合、加工担当の気まぐれヨーヨーになります。
ヨーヨーを振る技術がない加工担当が、設計を応用してみたり、手持ちのトンデモ加工技術を落としこんでみたり、とにかく見た目優先で削ってみたり。
これがまたゲテモノ感を醸しながらも、振ってみると妙に楽しかったりします。
そんなヨーヨー達を、眠らせたままではもったいないということで、適当に紹介してみようと思います。

[NSI ~なんとなく 真鍮リム いれてみました~]
DPP_3152
DPP_3153
直径:55.5mm
幅:45.5mm
重量:76g
ベアリング:Dサイズ
説明:ハートランドベースですね。ボトルキャップ搭載ギミックはオミットされています。真鍮インナーリムとフラットリムによる中々の安定感。

[ハートランドプロトNo1]
DPP_3171
DPP_3170
直径:55.5mm
幅:48.5mm
重量:83g
ベアリング:Dサイズ
説明:元々は、軸周りも全てPOM(デルリン)の単一素材で作ろうとしていました。精度は上がるし、材料費だって加工費だって安い。でもPOMだと柔らかいのでアクセルの固定する力には不十分で、ブレが発生してしまいます。それを解消すべく軸まわりの厚みがとんでもないことに。重量的にも設計的にも重い。

[ハートランドプロトNo2]
DPP_3166
DPP_3167
直径:55mm
幅:44mm
重量:72g
ベアリング:Dサイズ
説明:ハートランドの軸構造を担うアルミ材がズレにくくなるように、フライス盤で空けた穴に更にPOM丸棒を圧入してあります。軸強度が充分であればブレは抑制されるというのを立証するために作られました。トンデモ加工技術によって結果は抜群でしたが、加工費もトンデモに。

[シュットランド]
DPP_3168
DPP_3169
直径:55mm
幅:37.8mm
重量:67g
ベアリング:Dサイズ
説明:シュッとしたハートランド。端材が設計よりも狭かったんですね。幅狭機種ファンにはたまらない逸品。のはず。

[螺髪]
DPP_3157
DPP_3158
DPP_3159
直径:49mm
幅:41mm(ネジ含む)
重量:80g
ベアリング:Dサイズ
説明:大仏様の頭のパンチパーマみたいなので螺髪(らほつ)。ガラクタのインスパイア。ガラクタのリムのネジ穴は3mmですが、こちらは4mm。穴数は減ってますが1本あたりの効果はかなり大きめ。それにしても金ピカピカピカが大好きな加工担当の趣味が現れてます。つよい。

[ハートランドDEKA]
DPP_3160
DPP_3161
直径:62mm
幅:47.3mm
重量:72g
ベアリング:Dサイズ
説明:オーバーサイズのハートランド。こうして並べてみるとハートランドベースばかりですね。ボトルキャップ搭載できます。オーバーサイズでDサイズなのでスローで少し流れます。

[アミューズ]
DPP_3162
DPP_3163
直径:68.5mm
幅:54.8mm
重量:66g
ベアリング:695(内径5・外径13・幅4)
説明:色々と規格外。ベアリングはオイルを滴下して引き戻しにした方が楽しいです。軸周りは例の技術で情報量多め。めちゃくちゃかっこいい。

[ジュブナイルアナザー]
DPP_3164DPP_3165
直径:48.4mm
幅:43.8mm
重量:63g
ベアリング:Aサイズ
説明:ジュブナイルベース。というかほぼジュブナイル。形状は大差ないですが、リムの津軽塗が特徴。回転させると塗りの模様が混ざってまたいい味を出します。

[ナマエツケルノシンドイ]
DPP_3155
DPP_3154
直径:43.6mm
幅:38.5mm
重量:58g
ベアリング:Dサイズ
説明:個人的にイチオシなのがこれ。小さくて薄いのが好みの一つだからですが。レスポンス規格だけ直したい。これも津軽塗してあります。

この他にもまた色々とあるんですが、とりあえず第一弾ということで。
こうしてみると、Dサイズかつフラットリムが多いなと。
Cサイズはインチ規格なので、削るにあたって計測で中途半端な数字になって気持ち悪いという理由でDサイズ偏重。
フラットリムなのは「握った時に心地いいっしょ?」という理由。
上でも書いた通り、振る技術はないのでトラピーズ有効径とかフィーリング無視なのがリャマの気まぐれヨーヨー。
気まぐれからヒントをもらうこともままあるので、今後も加工担当の思いつきから目を離せません。