イェーガー回想録

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こちらで既に紹介しております、「イェーガー」。
もうちょっと詳しく、製作背景などについて書いてみようと思います。

まずはイェーガーの最たる特徴である、埋め込み真鍮リム。
外観上の独自性だけでなく、操作感の向上にも寄与しています。
考え方としては、CLYWのダブルリムと似たものがあります。(ありますよね?)

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リムに掘った溝にただ圧入するだけでは空気の逃げ場が無いので、当初は埋め込みでなく本体に真鍮リムを圧入し、次に真鍮リムの内側にジュラルミンリムを圧入するという3ピース構造の予定でした。
しかし。

加工担当「精度が低下するのはイヤだから2ピースでいいよ。」
俺 「(いやいや、圧入の端面が出ないだろ……)じゃあ真鍮リムのサイズを小さくして空気の逃げ場を作るようにします?」
加 「外観が悪くなるし小細工いらん。任せとけ。」

そんなこんなで、まさか実現させてしまうとは。
ある方の話では、超々ジュラルミンに真鍮を圧入しているのはメタルチェイサーだけとか。
それだけ困難な技術が要求されるものを、更にハードルが上げつつも精度を保持しつつ加工してしまうんだから、身内ながら脱帽モノ。
外観のためのリムで、実は1mmくらいしか圧入されていないなんて事はもちろんありません。

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ストリングスがヒットする箇所はエッジから直線の連続で擬似的にインバースラウンドに。
そこからはコロナやハートランドでお馴染みの特殊旋盤での加工をメタルで初採用し、ラウンドを構成。
アンダーサイズかつ軽めながらも、真鍮リムとDサイズがきちんと仕事をしてくれています。

受注生産であるにも関わらず予想を上回るご注文をいただき、現在2ndロット製作に向けて進行中です。
構造が構造だけに、大量生産はまず不可能。加工にも相当な時間を要します。
ご注文を下さった方々には大変申し訳ございませんが、今しばらくお待ちくださるよう宜しくお願い致します。